宅配給食事業者のフレアサービスが二十五日、グループハウス圭(永山三ノ三)に北都中学校の吹奏楽部を招き、演奏会を開いた。入居者は「涙そうそう」「川の流れのように」など五曲三十分の演奏を楽しんだあと、フレアサービスが準備したおでんやちらし寿司などの料理に舌鼓を打った。

 グループハウス圭に三度の食事を納入しているフレアサービスの西村達一郎社長(36)は「食事の提供方法は、どうしても決まりきった形になりがち。趣向をこらして様々に形を変え、利用者の方々に楽しんでいただきたいと考えています」と話す。フレアサービスでは今後、給食を届けている施設や幼稚園などで、同様のイベントを展開していく考えだ。

 グループハウス圭では、月二回ほど施設独自のイベントを行っているが、職員は食事の配膳と利用者の移動・誘導を並行して行う必要がある。今回はフレアサービスがイベントの準備と配膳までを行うことで、職員は利用者のケアに充分な時間を充てられた。

 グループハウスを運営するアイ・サポートの池生圭輔社長(25)は「配食業者さんがここまでしてくれるのは珍しい。職員だけで行うのとは違った良い面を見つけられた」と話していた。