旧国鉄のレンガ建物を再利用した「旭川市市民活動交流センター(愛称・CoCoDe)」(宮前通東)が二十九日にオープンする。十五日、報道機関に先行公開された。

 歴史的なレンガ建物の外観を保つために、外壁は最低限の補修にとどめた。窓枠は新たに設けず、かつて汽車を出し入れしていた既存の壁穴を利用した。そのため二階の窓は、腰より下の位置にあるという特徴が見られる。改修費用は約四億二千万円。

 施設内にはスクール形式の「会議研修室」があり、全面で六十人、半面で三十人ずつの会議や研修に使用できる。

 また「コピー印刷室」にはカラーコピー機をはじめ、簡易印刷機、帳合機、大型プリンター、製本機などを備えている。これらの機器は会報やイベントのポスター、一文字(いちもんじ)を作る場合などに利用出来る。同室は登録した市民団体だけが使える。

 一階の「情報閲覧コーナー」では、市民活動に関する書籍や市民団体が発行する会報などのバックナンバーが読めるほか、助成金の情報に関する資料なども置く。パソコンも備えており、ネット検索による情報収集も可能だ。また「談話・展示コーナー」があり、小中規模な作品展示や打ち合わせが出来る。

 別棟のホールは、椅子だけなら百八十人程度、スクール形式では百二十人程度を収容できる。市民文化会館の小ホールより小さく、神楽の木造館より大きいという規模で、講演会などに利用できる。ピアノや音響設備も備えており、音楽やダンスの発表会などにも使える。

 すでに仮予約の申し込み受付が始まっている。問い合わせは市民活動課(TEL25―6012)へ。