東旭川生まれで神奈川県在住のアーティスト・中谷欣也さん(59)の作品展が、旭川デザインギャラリー(宮下通十一)で、二十二日まで開かれている。

 ギャラリーに入った瞬間に、天井から床まで届く巨大な作品群が目に飛び込んでくる。この場で描き入れた絵が光に照らされ、淡く浮かび上がる様は、なんとも不思議だ。タイトルは「花」。アフガニスタンの戦争について問いかける作品。高さは三メートルを超える大作だ。

 その他にも、ジャージの生地を使った作品や、鮮やかなブルーの壁掛けの作品などが展示されている。木枠や鉄棒に、ピンッと布を張り詰め色を重ねて仕上げた作品は、石膏像のような質感。大きさのわりに驚くほど軽い。

 中谷さんは「次の作品のために旅をしたり、色々な人と話したり…。そうそう、父親には初めて作品を生で観てもらいました」と話す。

 問い合わせは同ギャラリー(TEL23―3000)。午前十時から午後六時。入場無料。会期中無休。