漆工芸家の堀内亜理子さん(34)の個展「甘味うるし堂」展がこども冨貴堂ギャラリーKIDS(七条買物公園)で開かれている。

 旭川を拠点に創作活動を続けている堀内さんが作る漆の皿、ボウル、弁当箱、箸などは、昔ながらの技法と洋食にも合う独特な絵付けとデザインで、老若男女を問わず幅広いファンを持つ。

 作品が並べられた会場には、漆の器を使って盛り付けた「きっちんらいる」と「ぢま弁」の美味しい料理のレシピも展示している。

 会期中の十一日には、堀内さんもギャラリーにいて、レシピ提供をした二店のお菓子を漆の器で味わうことができる。同時に秋、お正月に向けてのオーダーも受け付けている。おせち用の重箱がおススメだ。

 会場には、実際に使用している器も展示していて、一年後、三年後はどうなるかという素朴な疑問にも答えている。手入れが難しい、少し高価で手を出しづらいという漆の器のイメージが一変する楽しい個展だ。十四日まで。

 問い合わせはこども冨貴堂(TEL25―3169)へ。営業時間は午前十時から午後六時まで。会期中無休。