バイオトイレを開発・製造している正和電工(橘井敏弘社長)が、平成二十二年度の「資源循環技術・システム表彰」のクリーン・ジャパン・センター会長賞を受賞した。

 経済産業省と財団法人クリーン・ジャパン・センターの主催。持続的な成長を続けていくために世界の社会システムを環境や資源に配慮した循環型・低炭素型へと転換する技術開発に貢献している企業を表彰している。

 正和電工が製造している水を使わないバイオトイレはオガクズを利用し、し尿を水と二酸化炭素に分解する循環型トイレ。水資源が乏しく水の汚染が著しい開発地上国や災害時に断水した地域のトイレ問題を解消する画期的なトイレとして注目を集めている。

 橘井社長は「表彰式ではバイオトイレに関する講演もおこなったが、出席者のほとんどは『こんなトイレがあるのか…』と驚いていた」と確かな手ごたえを語っている。

 また、同社は、この賞に続き「北海道地方発明表彰」(発明協会主催)の特許庁長官奨励賞も受賞した。