中原悌二郎賞の創設四十周年の記念展が、旭川市彫刻美術館(春光五ノ七)で始まった=写真。

 同賞は、旭川ゆかりの彫刻家・中原悌二郎の業績をたたえ、日本の彫刻界の発展に寄与する目的で一九七〇年(昭和四十五年)に創設された。これまでに延べ八十三人に上る彫刻家が受賞している。

 記念展では、第一回から第三十六回の受賞作品が、具象、抽象の作品ごとに、年代別に展示されている。

 「彫刻にはそれぞれ、その時代背景を感じることができます。そこを意識するとまた違った見え方や世界観が生まれます。年代ごとに並べているので、自分の生まれた年の受賞作品を見るのも面白いですよ」と学芸員の鎌上塁さん。

 観覧料は一般三百円、高校生二百円、中学生以下無料。午前九時から午後五時まで(入場は四時半まで)。月曜定休。

 また、三月二十九日までの会期中、二月十九日(土)午後二時半から、大雪クリスタルホール二階レセプション室で、四十周年記念鼎談「芸術の明日―中原悌二郎賞四十年の歩み」が開かれる。

 酒井忠康・同賞選考委員長、八重樫良二・北海道教育大副学長、吉崎元章・札幌芸術の森美術館副館長の三氏が、日本彫刻の現状と、旭川と彫刻、同賞のあり方について語り合う。定員九十人。

 問い合わせは同館(TEL52―0033)へ。