十九日に開かれた市議会建設公営企業常任委員会で、旭川駅前の旧アサヒビル跡地で、現在建設工事が中断している「ホテルグランティア旭川」の計画が三年延長されたことが明らかになった。

 ホテルグランティア旭川を建設するルートインホテルズの子会社・旭川プロパティ(本社・旭川市、永山泰樹代表)が、市に優良建築物等整備事業(=補助事業)の延長を二〇一四年(平成二十六年)七月まで申請したからだ。

 当初の建設計画では〇八年度(同二十年度)から一一年度(同二十三年度)の三カ年で建設を終える予定で、市はこの建物が公共駐車場を併設していることから、補助事業に認定。初年度に国と市で七千万円を補助している。

 ところが〇九年(同二十一年)初めから、建設工事がストップしたままの状態が現在まで続いている。市都市建築部都市計画課では、一三年度(同十五年度)春には旭川駅前広場がオープンするため、旭川プロパティに対し数度にわたり建設開始の時期などについて返答を求めたが、「金融機関と協議中」として確かな返答が得られていなかった。

 延長の申請時期が駅前広場のオープンと前後することから、同課では「旭川プロパティの話では、ルートインと金融機関との協議も順調に進んでいると聞いている。何とか駅前広場のオープンに間に合って欲しい」と期待を寄せる。同課では延長の申請を認める方針だという。