東海大旭川キャンパス芸術工学部の学生による展示会「木のあるくらしデザイン展」が四月三日(日)まで、オクノ(三ノ七)五階で開かれている。同校の「ものづくりサークルBana(ばな)」の主催。

 同キャンパスは、今春限りで学生募集を停止する。今年の新入生が卒業する四年後には、閉鎖される予定だ。学生たちが、同校の存在意義を市民に改めて考えてもらおうと企画した。参加メンバーは一年生から大学院生まで、経験も年齢も様々。工房の木っ端で作った作品や、プレート、食器棚やテーブル、椅子など「くらしデザイン」を表現している。

 メンバーの高橋健介さん(くらしデザイン学科三年)と西尾奈見子さん(同)は「廃校なんて聞いていなかったので、正直驚いたのと同時に、少ない時間でも市民の皆さんに、私たちの学校のことを知ってもらいたいと思った」と話す。

 「家具の街、木の街」旭川から、デザインや木工を学ぶ教育の場がなくなることを考えさせられる作品展だ。

 入場無料。営業時間は午前十一時から午後八時まで。会場には学生が常駐する。問い合わせはメール(bana.tokai@gmail.com)へ。