ライフラインの復旧が遅れる東日本大震災の被災地に、生活情報を得るのに欠かせないラジオを送ろうと市内のコミュニティラジオ放送局・FMりべーる(83・7MHz)が携帯ラジオの寄付を呼び掛けている。

 震災の後、岩手、宮城、福島、茨城の各県にある二十二の地域FM局が、臨時災害放送局として避難生活を続ける人たちに災害情報や生活情報を伝えている。中には放送局ごと津波で流されたため、役場の一角を借りて放送を始めたFM局も。

 しかし、現時点でラジオの台数が足りず被災者の元に行き届かない状況が続いていて、ラジオを求める切実な声が寄せられている。

 この寄付運動はFMりべーるを始め全国二百以上の地域FM局で組織するJCBA(全国コミュニティ放送協会)が全国一斉に行っていて、日本中から被災地にラジオが贈られている。

 同局の山川裕央放送局長は「旭川でも百台を目標に番組内で呼び掛けを続けています。また、電池の寄付も大歓迎です」と話す。

 ラジオは電池可動式(大型ラジカセは除く)で作動確認済みのもの。新品の電池を付属させ、同局(三ノ七ヨシタケパークビル三階)まで持参するか配送すること。

 問い合わせは同局(℡27―1171)まで。