北海道コカ・コーラボトリング(札幌本社、矢吹健次社長)が旭川市との間で締結する「魅力的なまちづくりに関する基本協定」に基づき、昨年から行っている環境教育プログラム「循環型農園」が旭山動物園内の敷地に作られ二十八日、農園開きが行われた。

 同プログラムに参加する学生は旭川実業高校の二、三年生十二人。スイートコーンやジャガイモ、トマト、長ネギ、カボチャ、メロンなど九種類の苗を植えた。今後、生徒たちは週に一、二度農園に通い、雑草取りや成長観察を続ける。

 農園開きには坂東園長も参加し、生徒たちに向かって「動物の排泄物から堆肥が作られ、それが作物を育て、その作物を人や動物食べる。作物の生育、そこに集まる虫たちなど多くを観察してほしい」と話した。

 三年生の石川沙昌さん(17)は昨年も参加しているメンバーで、昨年は冒険のつもりで春光台の実家から片道二時間半の道のりを歩いて動物園に来たこともある元気屋。「昨年はスイートコーンがカラスにやられてしまいました。紙コップを被せるとカラスよけになると聞きましたので、今年はぜひ試してみたいです」と話す。

 九月には収穫祭が予定されているとのこと。生徒達は豊作の願いを込めて一本一本大切に苗を植えていた。