JAたいせつ青年部を中心につくる「田んぼアート実行委員会」(実行委員長・松田直人青年部長)が九日、田植え作業を行った。

 田んぼアートは、今年で六年目。縦四十㍍、幅百十五㍍の広さの水田に、旭山動物園の動物たちをテーマに、成長するとタンチョウ、アザラシ、ホッキョクグマが浮き上がるデザインで苗を植えた。これまでは緑、黄、紫の三色の稲を使っていたが、今年からタンチョウの頭部に赤色を使い、四色にした。緑色はほしのゆめ、黄、紫、赤色は上川農業試験場で試験栽培している在来種を使っている。

 午前中はJAたいせつの青年部や女性部、地域の農業団体、近隣自治体の農政課職員ら約百五十人が参加し、二時間かけて大方を植え付けた。

 午後からは春光小学校の三年生九十四人が、あらかじめ植え残してあった水田の縁の部分に、四人一組になって、農家の人たちの指導を受けながら苗を植えた。

 過去五回は札幌の中学生が農業体験で植えていて、市内の小学校が参加するのは今年が初めて。松田実行委員長から作業の説明を受け、さっそく田に入った児童たちは「ヌルヌルする!」「気持悪い!」などと大歓声を上げながらも慣れない手つきで田植えを始め、ほぼ三十分ほどで作業を終えた。中には田の中を走り回ったり、尻もちをつく子どもいて、指導した農家の人たちは「小学生は賑やかでいいね」と笑顔だった。

 田んぼアートは七月中旬ごろから八月上旬が見ごろとなり、傍に立つ高さ約十㍍の展望台から眺めることができる。また、七月初旬からは、隣接する農産物販売所に地元産の野菜などが並ぶ。