中心市街地活性化の中核施設として期待されるフィール旭川が二十四日、ファーストオープンした。オープンしたのは全九階のうち、一階から五階まで。出店テナントは五十八店舗。中でも書店のジュンク堂は緑橋通りに面した一階から五階の一部フロア、総面積は一千坪。全売り場面積の二割弱を占め、各フロアーごとにジャンル分けした本が並ぶ。

 また、道内初出店となったセイジョーは一階で化粧品を、地下一階で医薬品を販売する。テナントのほとんどは女性向け衣料品店だが、生活用品販売の全国チェーン・東急ハンズも三カ月間の期間限定で出店している。オープンの午前十時には五百人余りの客が列をなし、開店と同時に次々に入店した。

 同ビルは一昨年七月に旧丸井今井旭川店が撤退後、極東証券(本社・東京)が昨年十二月に買い取った。当初五月の大型連休前の開店を目指していたが、東日本大震災の影響などから予定より大幅に遅れてのオープンとなった。

 九月中旬には、全九階のグランドオープンを予定している。六~七階には子ども遊戯場やシニア大学といった旭川市の施設、八~九階はコールセンターとなる計画だ。テナントなどで働く従業員は現在は約三百人だが、グランドオープン時には二千人近くになるという。