銀座ライオンの旭川店(宮下十一)は、同社の創業にあたる、日本初のビヤホールの開店記念日(明治三十二年)の八月四日に合わせて、ビールを半額で提供する。野澤武行支配人は「今からスケジュールを入れておいて下さい」とアピールしている。

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 歴史ある同社だからこそ、ビールへのこだわりは並々ならぬものがある。ビールはサッポロビールの恵庭工場から直接届けられ、二十四時間静かに寝かせた後にジョッキに注がれる。夏のピーク時季には週に三回届けられるので、いつでも造りたてのビールが味わえる。

 ビールを美味しく味わうのに欠かせないのが、徹底したジョッキの管理だ。同店ではジョッキ取り扱いのマニュアルに従って、専用のスポンジブラシと洗浄剤を使って丁寧に洗った後、乾燥機能が付いた専用冷却器「ジョッキ・クーラー」で三~四℃に冷やして提供している。

 注ぎ方も一味違う。泡を最後にのせるのではなく、最初にジョッキの底にあたって発生した泡を最後までキープして持ち上げる。ジョッキの中でビールが螺旋を描くように注ぐテクニックが必要で、野澤支配人は「新入りの店員には出来ません」と話す。

 食事メニューの主役はジンギスカンだ。野澤支配人は「ジンギスカンとビールは最高の組み合わせです。七月からはおつまみメニューも十種類ほど増えました。ジンギスカン以外でも十分楽しんで頂けると自信を持っています」と話している。

 年中無休。営業時間は午後五時~十時(日祝は九時まで)。最大二百人まで収容できる。問い合わせは同店(TEL24―7211)へ。