全国公募の小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会が主催する「小熊秀雄を『しゃべり捲くれ』講座」が十三日、ときわ市民ホールで開かれた=写真。

 約三十人が参加。第十一回目の講師は、東光図書館に勤める稲荷桂司さん。「旭川新聞と小熊秀雄―『小熊秀雄詩集』から小熊秀雄の特質を探る」と題して話した。

 一九一五年(大正四年)に創刊し、その後二〇年に「旭川新聞」と改題した新聞社に、姉ハツのつてで入社した小熊は二十一歳。小熊の才能が開花するきっかけは、この新聞社だった。

 稲荷さんは、当時の社長、田中秋声をはじめ、編集長、部長ら小熊と関わった人たちを紹介しながら、記者時代の小熊像を浮き彫りにした。