旭川浴場組合(熊谷清志組合長)の組合員十一人が十五日、市総合防災センターで救命講習を受講した。

 同組合では毎年秋に救急に関する講習を一時間程度受けているが、「万が一の時に、それだけでは足りないので、心肺蘇生やAED(自動体外式除細動器)の使い方も受講できる三時間講習を受けることにして、組合員に参加を募りました」と熊谷組合長。

 銭湯では浴場で倒れる人が珍しくなく、中でも高齢者が多いという。救急車が来るまでの間、倒れた人への救命行動がスムーズにできるようにすることが、今回の受講の大きな目的だ。

 講習はパワーポイントを使って応急手当の方法などを習った後、倒れた人の起し方や心肺蘇生法、AEDの使用法を学んだ。体験講習では組合員から「風呂場で倒れると体が濡れているので、なかなか抱き起こせない。そういう時はバスタオルを使っている」などと具体的な方法などが提案されて、講師と意見交換をしながらの受講となった。また、心肺蘇生法では人工呼吸や心臓マッサージの仕方を人形を使って一人ひとり、講師の指導を受けながら真剣な表情で取り組んだ。

 同センターと南・北消防署は講習時間が三時間未満の一般救急講習や、三時間以上の普通救命講習、八時間の上級救命講習をおこなっている。これら講習を受講するには公募によるものと、各種団体からの申し込みとがある。講習は同センターと消防署内でおこなうが、希望があれば職員が現地まで出向いて講習をおこなっている。詳しくは、同センター(TEL33―0119)へ。