戦時中、東川に強制動員され、発電所や農業用遊水池工事など過酷な労働を強いられた朝鮮人被害者と家族を招き、現在の繁栄への感謝を伝えると共 に、当時の思い出を語ってもらう「朝鮮半島と東川の歴史を語る会・動員されたおじいさんらを招いて」が二十八日(日)午後二時から、東川町農村環境改善セ ンター(東町一ノ五)で開かれます。

 大雪山の雪どけ水の温度を上昇させるための遊水池は現在も使われており、東川が豊かな田園地帯となる礎にもなっている施設。過酷な労働と犠牲の上に成り立つ今を見聞きしてもらい、感謝を表明しつつ東北アジア地域の平和と韓日友好の足掛かりを目指します。

 強制動員された人たちの多くは他界しており、生存している人も九十代になっています。今回は代表として韓国釜山市在住のパク・シヨンさん(91) と 蔚山市在住のパク・インシクさん(90)とその家族を招待し、インタビューや音楽などの文化交流行事が行われます。また、会場には強制動員に関連する資料 も展示します。

 参加費は千円。招待費用のカンパを兼ねています。高校生以下は無料。問い合わせは同実行委員会の近藤さん(TEL82―7050)または塚田さん(TEL82―4420)まで。