あさひかわ合同企業説明会が二十七日、ロワジールホテル旭川で開かれ、市内を中心に四十八社が参加した。ハローワークと民間の就職情報企業も相談コーナーを設けた。

 旭川商工会議所とハローワーク旭川、旭川大学、東海大学、道中小企業家同友会旭川支部の五団体が実行委員会をつくり初めて開いた。来春卒業を予定している高校生や専門学校生、短大生、大学生と、卒業後三年以内の生徒・学生が参加した。

 説明会が始まる午前十時には、高校生を中心に約百人が列をつくり、会場のドアが開けられると同時に目指す企業のブースへと足を運んだ。

 札幌本社の人材派遣会社の人事担当者は「業務内容から人事管理が求められるので、既卒者を含めた短大以上の学生を募集しています。できれば、旭川の地元の学生を採用したい。まず、当社を知ってもらうのが今日の目的です」と話していた。 

 市内の社会福祉施設の担当者は「高校生はまだ自分の進路がはっきりしていないようで、様子見という感じがします。でも、短大生以上になると目的意識がはっきりしており、これならという学生もいました」と手応えを感じている様子。

 午後四時までの参加者は二百五十三人。実行委員会のスタッフの一人は「思ったよりも大学生の参加が少なかったようですが、人事担当者の方からは『これまでになく多くの学生に会った。旭川市内の説明会でこれ以上のものはなかった』と評価をいただきました」と喜ぶ。

 実行委員長の江口尚文旭川大学教授は「横断的な五団体で実施した道北最大の説明会を開いたことの意義は大きい。今回は道外で学んでいて旭川市に実 家のある学生二万人以上に就職サイトからメールで案内しました。これらの成果をまとめ、来年以降に向けてどのように実施していくかを検討したい」と話し た。

 地元では、高校生の就職面接解禁日となる九月十六日から、本格的な就職戦線がスタートする。