自分たちのまちは自分たちで守ろうと西神楽の「防火・防災フェア」が十一日、西神楽中学校グラウンドで開かれた。住民でつくるチーム西神楽(矢野武男会長)の主催。

 地域の防災フェアは九〇年(平成二年)にも開催されているが、今回は規模を拡大して開いた。二十一年ぶりのフェアには、東日本大震災や台風による洪水の記憶も生々しいだけに、地域の人たちが大勢訪れた。

 市消防本部の協力で、住宅用火災警報器の説明や、電化製品・暖房設備の火災予防、人工呼吸器や心臓マッサージ、AED(自動体外式細動器)の取り扱いなど応急処置の講習も行われた。

 子どもたちは、水消火器による消火訓練をしたり、消防士の指導で放水訓練も体験した。

 会場には、はしご車、タンク車、支援車などの消防車両七台と救急車一台が並び、東日本大震災の被災地の救援活動の様子やチーム西神楽が製作した土のうのパネルも展示した。

 同地区に住む遠藤佳子さん(67)は「はしご車のはしごが四十㍍も伸びたのはビックリ。東日本大震災で活動したという支援車の中は小さなシンクと 炊飯器、寝袋がありました。私たちには考えられない活動をしてきたと思うと感動しました。AEDの操作も実際に見れて良かったです」と話していた。