作家の江國香織さんや東野圭吾さんの本の装丁を手がけている旭川在住のイラストレーター、三井ヤスシさん(35)の個展「『イラストレーションの 現場』展in旭川」がフィール旭川ジュンク堂書店四階ブックマークカフェ(一ノ八)で開催中だ。九月三十日、三井さんを招きトークショー「イラストレー ションを語る」が個展会場で開かれた。

 三井さんは山梨県出身。今年五月、旭川に移住した。これまでに江國香織さんの小説「雨はコーラがのめない」や東野圭吾さんの「パラドックス13」など国内外の作家の装丁イラストや広告などを手がけている。諧調のハッキリした明るい色彩が特徴のイラストレーターだ。

 トークショーでは各作品の解説や制作の裏話などを話した。旭川への移住について三井さんは「今はインターネットで制作のやりとりができるので、不便だと感じた事はない。旭川は過ごしやすく、仕事も安定して出来る」と語った。

 また、「イラストレーションとは日常の美、生活の中で触れるもの。僕の手がけた装丁を見て『いいなあ』と感じてくれると嬉しい」と来場者に語りかけた。

 十日まで。入場無料。オリジナル作品やポストカードも販売している。

 問い合わせはブックマークカフェ(℡26―8121)まで。