強盗防犯訓練が十三日、旭川信用金庫東光支店(東光九ノ四)で行われた。

 午前十時過ぎ、東署員が扮した犯人が突然カウンターに上がり、ピストルを手に「金を出せ!」と声を張り上げて空砲を撃った。職員が時間をかせぎな がら現金を渡すと犯人は逃走。職員が追いかけ、防犯用カラーボールを車にぶつけた。職員は店内に戻り、警察に通報。「身長は一七〇センチ、サングラスをか けた短い髪で黒い上着」「車は環状線に出て一本目を右折、緑が丘方面へ向かった」など、犯人の特徴や手がかりとなる情報を警察に伝えたところで、訓練が終 了した。

 訓練終了後、同署員は「犯人と職員の距離が近く、人質にとられる可能性があった」「通報については、車のナンバーや犯人の特徴をよく捉えており、良いでしょう」などと講評した。

 支店長の瀬川洋さん(49)は「日ごろから防犯対策や呼びかけを行っているので、今回の訓練もおおむね良い結果だったと思います」と話した。

 この日、同支店では振り込め詐欺の声掛け訓練も行われた。