かつて旭川―東旭川間を走っていた路面電車を映像で振り返る「ああ懐かしのチンチン電車」が二十日(日)午後一時半から、旭川兵村記念館(東旭川南一ノ六)で開かれる。兵村記念館友の会(会長=芦原高穂・旭川神社宮司)の主催。

 旭川電気軌道は一九二七年(昭和二年)に旭川市四ノ十八と東川を路面電車で結ぶ東川線を開通。二九年(同四年)に豊岡四ノ二にあった追分駅から東 旭川線を分岐して、翌年からは旭山公園駅を終点として走った。四十年以上にわたって交通、流通の中心を担ったが、やがて自動車に押され、七二年(同四十七 年)に廃止となった。

 当日は旭川電気軌道の小山田実さんが所蔵する路面電車の映像をはじめ、同氏による講演、また多数の写真で往時を振り返る。NHK旭川放送局が所蔵する映像も上映される予定だ。

 友の会副会長の石井征士さん(73)は「チンチン電車が走る姿は昔を知る人には懐かしいものですが、四十歳以下の人たちには全く分からないはずです。企画を通じて、このチンチン電車がまちの発展に大きく貢献したということを伝えられたらと思っています」と話している。

 無料。問い合わせは旭川兵村記念館(℡36―2323)へ。