市内で家具や陶器を製作する四人の作家が集まり、デザインギャラリー(宮下十一)で、きょう六日(火)から十一日まで「造形彩展」を開く。

 この展示販売受注会を開くために立ち上げたのが「旭川クリエーションアート倶楽部」。吉村家具デザイン研究所の吉村之男さん(76)、木こりYAの伊藤博人さん(66)、露工房の井上盛行さん(66)と瑞枝さん(65)の四人。

 吉村さんは戦後、木工のまち旭川の第一線で活躍した職人の一人。「昔はなんでも作った。タンスから松葉杖まで作ったのだから」と話す。現在はオーダー椅子を中心に製作。手仕上げにこだわった作風だ。

 木こりYAの伊藤さんは六年ほど前から独学で木工品を作りはじめ、棚や椅子、ボウル、照明と様々な作品を生み出している。製品というよりもアート作品のような流線型のやわらかいデザインだ。

 露工房の井上さん夫婦は、陶芸歴二十五年。市内の飲食店のオリジナル食器の製作や、陶芸教室も開いている。ユニークな花瓶から、玄関や食卓を演出する上品な器まで作風も様々。独自に作る釉薬と、自作の窯で焼き上げるメイドイン旭川の陶器だ。

 会期中は、自家焙煎のお店「RIM CAFE」指導のもと煎れられた美味しいコーヒーを、露工房のカップで振る舞う。営業時間午前十時から午後五時まで。