十一月で開業十五周年を迎えた大雪地ビール館(宮下十一)が岩手県一関市の地ビールメーカー「いわて蔵ビール」の販売を開始した。

 三月に発生した東北大震災で東北地域は大きな被害を受けた。いわて蔵ビールも被災し、工場の一部が崩壊しタンクが破損するなどした。

 大雪地ビールでは、従来の周年企画として自社ビールの無料試飲会なども検討していたが、地域に根ざした地ビールメーカーとして東北支援の思いを込めて、十五周年の企画として岩手の地ビールを仕入れて販売することにした。売上の一部は復興のために寄附する。

 岩手の地ビールは「ヴァイツェン」と「レッドエール」の二種類。ヴァイツェンはドイツスタイルの小麦を主原料に使ったフルーティな味わい。レッドエールはイギリススタイルの麦の深い味わいが特徴の赤いビール。どちらも一杯五百円。

 梅井幹雄支配人は「旭川と岩手、両方の地ビールを飲み比べて楽しんでいただきたい」と話す。大雪地ビールでは今後、第二弾、第三弾の十五周年記念を企画中とのこと。

 営業時間は午前十一時半から午後十時。問い合わせは(℡25―0400)まで。