脚本から演出、衣装、小道具、そしてキャストまで全てを生徒が作り上げる英語劇の公演が十七日、旭川藤女子高校(櫻庭弘子校長)で行われた。

 同校のULコースの二年生総勢十五人が自分たちの力でストーリーを考え、英語の台本を作って演じた。会場の講堂には同校の生徒や父母、同校に興味を持つ受験生の親など多くの観客が集まった。

 ULコースは国際的な視野を持つ国際人を育成する目的で実践的な英会話を取り入れている。一年生の時には三カ月間ニュージーランドに留学し、生の英語を体験する。英語劇はその英語力の実践と全て自分たちで作るという自主性を養うのが目的だ。

 劇は、意地悪な主人公ミッシェルが魔法使いと出会い、自分の過去や未来に接触し愛や友情の大切さを発見するというストーリー。生徒たちはキャスト、小道具、照明など一人何役もこなしながら劇に臨んだ。

 同コースの安藤理紗さん(17)は「最高の出来でした。最初は皆、台本を読んでいましたが、途中からは台詞の意味を自分自身で解釈し感情移入することもできました」と話した。