画家のささめやゆきさん(68)の絵本「ねこのチャッピー」(小峰書店)と、あべ弘士さん(63)の絵本「ねこのおいしゃさん」(文・ますだゆう こ そうえん社)の原画展「ねこねこ展」が始まった十四日(土)、会場のギャラリープルプル(七条買物公園)で二人のトークショーとサイン会が開かれた。

 会場には主婦や親子連れら約六十人が集まり満員となった。あべ弘士さんから「いろんな旅をして、体験したかのような絵を描く方です」とささめやさんが紹介された。

 「油彩を始めたての頃、描いても描いても絵が汚くなっていった。一カ月程経って、ある時もう止めようと思い、パレットに残っていた絵の具で塗りつ ぶした。寝ようとして電気を消しに立った時、ふと目に入った絵が、自分が描きたかった絵だった。間違えたところから描く、というあり方は現在でも変わりま せん」と自身の絵の描き方について話した。

 参加した石塚佑理さん(30)は「ささめやさんは絵本から出てきたような風貌で、仕事としてやっているというより自然体で描いてるという印象を受けました」と話していた。

 「ねこねこ展」は六月十日まで。問い合わせは同ギャラリー(TEL73―8289)まで。