大きくなって帰っておいで――。家庭で孵化させたサケの稚魚を放流する「出発式」が八日、石狩川の秋月橋右岸で行われた。

 大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)の主催。一九八四年(昭和五十九年)に始まり、今年で二十九回目となった。

 出発式では、市民が家庭で孵化させたサケの稚魚三千尾を放流した。同会ではこのほかにも石狩川上流の産卵床で一万五千個の卵を育てるなどしており、今年は約二万五千尾の稚魚が海に向けて旅立つ予定だ。

 寺島代表はあいさつの中で、昨年秋に多くのサケが遡上しツインハープ橋付近で産卵したことに触れ、「二百以上の産卵床が出来たと思われます。一つ の産卵床には約三千の卵があります」「今年は五十万尾もの稚魚を放流してから四年目の年ですが、去年の数倍の数のサケが帰ってくるものと予想されます」な ど、子どもたちにも分かりやすく説明した。

 また、野生の産卵サイクルが石狩川に取り戻された場合も、教育的観点からこの活動を続けたいと語った。