金管楽器の十重奏「旭川ブラスコネクション」(ABC)のファーストコンサートが十二日(土)午後六時から、旭川市市民活動交流センターCoCoDe(宮前通東)で開かれる。

 ABCの編成は「金管アンサンブル」と呼ばれるスタイル。代表の角雅晃さん(24)は「少人数の金管のみで編成するものです。オーケストラや大編成の吹奏楽と違って、あまり耳にしない編成ではありますが、一つのジャンルとして確立しています」と説明する。

 角さんは旭川市出身。通学した大有小学校はブラスバンドが盛んで、角さんも三年生からトランペットを始めた。旭川東高在学中に音楽家になろうと決め、大学は国立音大に進んだ。卒業後は東京でフリーランスとしてオーケストラやビッグバンドに参加し、クラシックとジャズの両方を経験した。

 この三月に帰旭し、オーケストラへの入団や音楽留学などを選択肢としながら活動を続けている。以前から小学校時代の友達など音楽仲間で演奏したいという夢があった。旧友や道教育大岩見沢校で音楽を専攻する学生たちに声をかけ、若者たちによるアンサンブルが誕生した。「ようやく夢が実現し、とても嬉しいです」と顔をほころばせる。

 コンサートでは「オックスフォード伯爵のマーチ」「フランス・ルネサンス舞曲集」「グリーンスリーブス」「律の調べ」ほかを演奏する予定。

 角さんは「プログラムの中の『高貴なる葡萄酒を讃えて』はまさしく金管十重奏のために書かれた曲です。ぜひ吹奏楽をやっている学生たちに聴いてもらい、レパートリーの一つにしてほしいです」と話している。

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 チケットは一般八百円、高校生以下五百円(全席自由)。ヤマハミュージック北海道旭川店で取り扱っている。問い合わせは角さん(090―9082―9878)へ。