定期検査のため泊原発三号機が停止したことで、国内五十基の原子力発電所がすべて止まった五日、四条買物公園・まちなか交流館前の広場で「とまりがとまってみんなとまったまつり」が開かれた。福島原発事故をきっかけに結成された、チーム今だからと幌延問題を考える旭川市民の会の主催。

 まつりが始まる午後一時ごろから、あいにくの雨模様となったが、会場には就学前の子ども連れのお母さんたちが次々と集まってきた。スタッフと子どもたちは「今生きる誰かの、明日を生きる誰かの、これから生まれる誰かの、かけがえのない生活を奪ったり、不安にしたりする電気は使いたくない。当たり前に、安心に、気持ちよく電気を作ったり、使ったりできる生活を願っています」というメッセージのついた風船を買物公園を往来する市民に配った。

 会場では、ライブ演奏のほか、フリーマーケットも出店。テントの中では、家族連れがフリーマーケットで買ったドーナッツやスープを食べながら、唄を楽しむ光景が見られた。 

 仙台から子ども二人を連れて旭川に避難してきたという二十歳代の母親は「放射能の心配をしないで、子どもたちに食べ物を食べさせてやりたい。宮城では今も震度五の地震が起きています。フクシマの事故は日本のどこで起きてもおかしくない状況です。原発のない普通に生きることのできる生活をしたい」と話していた。