固いイメージのある尊厳死を寸劇で理解しようと六月二十四日、「お笑い寸劇ぴんころ」がときわ市民ホールで行われた。「尊厳死を考える会」旭川地区懇話会(柴田えみ子会長)の主催。

 出演したのは、平均年齢七十歳、リハビリ中、闘病中など様々な難儀を抱える「ぴんころ劇団」。キャストの一人が急に入院したため、急遽一人二役でしのいで上演した。

 嫁と姑のいさかい、ご近所との井戸端会議をユーモラスに芝居にした。人間なかなか“ピンコロ”とは死ねない、尊厳死の宣言書「リビング・ウイル」で終末期に備え、苦しみの少ない最期を迎えようと呼びかけた。

 また前半では、柴田さんが、あさひかわ新聞に連載中の「最期の在り方」から数編を選んで朗読した。人生の終末期に向けて心がける点などについて、随所に解説を織り込みながら話した。