環太平洋経済連携協定(TPP)が北海道の経済や文化に及ぼす影響を考える講演会が十九日(火)午後六時半から、勤労者福祉会館(六ノ四)で開かれます。中小企業家同友会旭川支部(支部長・渡辺直行カンディハウス社長)の主催。

 講師は北海道新聞社編集委員の久田徳二さん。一次産業の現場を取材し続け、北海道ジャーナリストの会副会長も務める久田さんが、「TPPは農業だけじゃない! ―北海道経済に及ぼす影響とは―」と題して話します。

 遺伝子組み換え作物や残留農薬、食品添加物といった農業や食だけが注目されていますが、医療や保険、流通、サービスなど、私たちの暮らしに直結するあらゆる分野への影響が懸念されます。

 大企業が加盟する経済団体がTPP交渉への参加を強く主張し、昨年末の衆院選では交渉参加に消極的な姿勢を示して政権の座に復帰した自民党・安倍晋三首相も、交渉参加に前のめりになっている状況です。

 地方で暮らす私たち道民や企業に、また地域の経済や文化に、TPPへの参加が、どのような影響を及ぼすのかを考える講演会です。講師に質問する時間も設けます。

 同友会の会員以外の経営者、一般市民の参加も大歓迎とのこと。「ともにTPPについて学びましょう」と呼びかけています。

 参加費は八百円。申し込み・問い合わせは、同支部事務局(TEL38―6663、FAX38―6664)まで。