映画「じんじん」の公開初日となる十八日、主演の大地康雄さんら出演者と山田大樹監督がシネプレックス(永山パワーズ内)で舞台挨拶を行った。

 「じんじん」は剣淵町を舞台に絵本を通じてそれを取り巻く人間模様を描いた映画。五年前に知人の誘いで剣淵を訪れた際、絵本でまちづくりに取り組む町の姿勢に感銘を受けた大地さんが企画に奔走し、出来上がった作品。物語のキーワードになっている絵本「クロコダイルとイルカ」の絵は、絵本作家のあべ弘士さんが描き、先ごろ出版された。

 前評判は上々で、舞台挨拶があった三回目の上映は百九十二席全て埋まった。上映終了後に主演の立石銀三郎役の大地さんと娘役の小松美咲さん、山田監督らが登場し、炊き出しや差し入れをしてくれた剣淵の人たちの暖かさや農業体験など撮影秘話を披露した。

 挨拶の締めくくりに大地さんは「泣いて、笑って、感動できる作品です。多くの人たちに見てもらいたい」と語りかけた。