西川徹郎文學館(七ノ八緑道)前に文学碑を建立する計画について、八月二十八日に同館で概要が発表された。

 高さ約三㍍、重さ約七㌧の日高青石を碑材とし、今年十一月から十二月に建立する。除幕式は来年五月、同館の新年度開館の時期にあわせて行う。

 碑面には、西川氏の十代の短歌「初恋の君と別れて来し日より歯磨き粉の匂ひして雪降ってゐる」、また代表句「抽斗の中の月山山系へ行きて帰らず」が西川氏本人の揮毫で刻まれる。

 正式名称は「西川徹郎・森村誠一〈青春の緑道〉記念文學碑」。作家・森村誠一氏は、〇九年(平成二十一年)に来旭して同館で講演している。碑面には森村氏が西川文学を表現して揮毫した「永遠の狩人」の文字も刻まれることになっている。

 建立の予算は六百五十万円。実行委員会(代表=斎藤冬海・同館館長)は基金を募っている。普通基金(一口一万円~)の協力者には、協力者全員の氏名を掲載した記念誌を贈呈する。また特別基金(十万円~)の協力者は氏名を文学碑の側面に刻む。

 問い合わせは西川徹郎文學館(℡25―8700)へ。