自作のロボットを力士に見立てて相撲で勝負する「第二十五回全日本ロボット相撲北海道大会」が一日、旭川工業高校で開催された。旭川工業高校二年の日下広平さんが準優勝し、全国大会への出場を決めた。

 ロボット相撲大会は、富士ソフト(本社・横浜)がものづくりの楽しさを知ってもらおうと一九九〇年(平成二年)から開催している。全国九カ所の地区大会を勝ち抜いた選手が全国大会へと進む。

 幅二十㌢、奥行き二十㌢、重さ三㌔以内という規定のロボットが、直径一・五四㍍の土俵で相撲を取り、土俵外に落とした方が勝ち。二本先取すると勝利者となるルールだ。

 高校生の部と一般による全日本の部でトーナメント形式で競う。重量重視で力で攻める機体もあれば、スピードで勝負する機体もある。それらの駆け引きが勝負を決める。

 上位二人が全国へ進める高校生の部ラジコン型で、旭工高の日下さんのロボット「ジャンヌ」は道内六校から出場した選手を退け、決勝で惜しくも美唄尚栄高の土井峻平さんの「美高八咫烏(やたがらす)」に敗れたものの、準優勝で全国大会の出場権を手にした。

 試合後、日下さんは「決勝では重量型の相手を攻略できませんでした。全国ではその雪辱を果たします」と意気込みを話した。