全旭川短歌大会が十月二十七日、ときわ市民ホール(五ノ四)で開かれた。旭川歌人クラブ(石山宗晏会長)と旭川文化団体協議会(早勢宗雄会長)の主催。

 年に一度、旭川歌人クラブの会員の中から最も優れた短歌を選ぶもので、今年で四十九回目。今年は全会員約百二十人の中から、六十人が参加。参加者全員が審査員となり、六十首の歌から一人五首を投票することで受賞作を選んだ。

 歌会では、同クラブ事務局員が読み上げた歌に対し、「使い古された言葉は避けるべきではないか」「字余りに情感があふれている」など参加者らが議論。審査後、十一人が表彰された。

 最高賞の旭川市長賞は、東幸盛さんの歌「手のひらにほのと灯りてあたたかき思ひを置きて蛍は飛びぬ」が選ばれ、賞状と盾が授与された。

 石山会長(74)は、「今年は参加者も多く、表現豊かな歌がたくさんありました」と講評した。

 受賞者は以下の通り。

 ▽旭川市教育長賞 鈴木ヨシ▽旭川文化団体協議会長賞 瀬川美年子▽旭川歌人クラブ会長賞 後藤信子▽北海道新聞社賞 春田俊子▽NHK旭川放送局長賞 川田希野▽旭川歌人クラブ奨励賞 瓢子朝子▽旭川歌人クラブ優秀賞 鈴木とし子、石山宗晏▽旭川歌人クラブ佳作賞 柊明日香、並木美知子