小熊秀雄を「しゃべり捲くれ」講座が二十日(水)午後六時半から、ときわ市民ホールで開かれます。

 現代詩の公募賞、小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会(橋爪弘敬会長)の連続企画。旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄(一九〇一―一九四〇年)の作品や人となり、その生き方をもっと多くの市民に知ってもらおうと、市井の研究者や小熊ファンらが講師を務めます。「しゃべり捲れ」は小熊の代表作の一つ。

 二十二回目となる今回の講師は、中村香菜子さん。「小熊秀雄の全短歌―その特徴と語られない理由」と題して話します。

 中村さんは一九八七年(昭和六十二年)、群馬県生まれ。筑波大を卒業後、旭川市役所に勤務しています。小熊の短歌は大学の卒業論文のテーマで、その後も研究を続けています。

 中村さんは「幅広い創作をした小熊ですが、短歌について語られることは多くありません。今回、短歌の中の言葉の数や創作時期などからみた特徴を詳しくお話しつつ、なぜ語られる機会が少ないかについても触れたいと思います」と話しています。

 参加費は、五百円(会員三百円)。 問い合わせは、事務局の高田さん(℡61―2731)へ。