写真展「キューバの子どもたち」が、「こども冨貴堂」(七条買物公園)のギャラリーキッズで開かれています。

 撮影したのは、本紙で「キューバ酒・音楽紀行」を連載している吉木俊司さん(62)。キューバの街角で遊ぶ子どもたちや小学校の授業、登校風景など約三十点を展示しています。

 吉木さんは、二〇一二年十月末から約一カ月間、バスに揺られて“カリブ海の真珠”とも言われるキューバ各地を旅しました。

 キューバは米国の六十年間にも及ぶ理不尽な経済封鎖のため、世界の中でも貧しい国の一つだそうです。平均月給は三千円ほどしかありません。しかし、公平な国という理想を掲げ、国民の格差は少なく、医療費、教育費(幼稚園から大学院まで)は無料、家賃や公共料金は驚くほど安く、コメ、卵、牛乳、肉などは必要量のほぼ半分が国から配給されています。

 識字率はほぼ百%、国民千人当たりの医師数は米国や日本をはるかに上回っています。だからでしょうか、市民の表情は明るく、国中が陽気な音楽であふれています。そして、子どもたちの表情も輝いています。吉木さんは「日本とは対照的に明るい子どもたちの表情を見てください」と話しています。十六日まで。

 最終日の十六日午後一時から、会場で吉木さんのギャラリートークも行われます。入場無料。