自然の中で子どもを育てる「野外保育」を行なっている、森のようちえん ぴっぱら(鷹栖町十六線八号)が、これまで週一回だった活動日を増やし、四月から新体制での育児支援をスタートする。

 「森のようちえん」は北欧やドイツなどで行なわれている育児支援で、日本では二〇〇五年に全国フォーラムが開かれたのを機に全国ネットワーク組織が結成されるなど、近年広がりつつある。「ようちえん」は認可幼稚園・保育園を含めて、子どもの自然体験を行なう団体の総称。

 同団体はきっちんらいる(同所在地)を経営する松下理香子さんが二〇一〇年、テレビ番組で野外保育を知り、「母親が安心して元気に子育てできる場」を目指し、親と子どもの支援団体として活動を開始した。現在四人のスタッフがいる。旭川と近郊から二十五組ほどの親子が午前九時半から午後三時半まで通っており、天候・季節に関わらず一日の大半を野外で遊びながら過ごしている。

 これまで活動日は月曜だけだったが、四月からは三~五歳児を火曜から金曜まで、月二回の月曜を三歳以下、月二回の土曜を小学生を対象に活動する。日数を増やしたのは、松下さんやスタッフの「もっと子どもたちとの関わりを日常的にしたい」との思いからだ。

 「真冬でも、お母さんたちも一緒によく遊んでますよ。大きな家族のようです」と笑顔の松下さん。山や川で虫捕りや木登りをし、冬は雪遊びやかまくらで寝泊りなどをする。昼食は山菜や協力してくれる近隣農家の野菜など安心・安全な食材で作る。「プログラムは一切ありません。とにかく親子で自由に過ごすことを大事にしています。お母さんが楽しみながら自分なりの子育て方法を見つけてくれたら」と松下さん。

 支援申し込みや詳細は同団体(℡87―5046)、ホームページ( http://rairu.com/pippara/index.html)またはパンフレットで。パンフレットは市民活動交流センターCoCoDe(宮前通東)、こども冨貴堂(七条買物公園)などにある。