ワインを片手にイタリアを学ぶ「第六回旭川でちょっとイタリアを楽しむ会」が十九日、旭川グランドホテルで開かれた。

 イタリアの食や文化を伝えるOISHI(野島ますみ代表)の主催。女性を中心に約六十人が参加した。ゲストにイタリアで無農薬有機栽培のブドウでワイン作りをしているワイナリーのマリエレさんを招き、イタリアと東京で料理作家として活動する北村光世さんが、イタリアならではのワインとおつまみの楽しみ方を紹介した。

 マリエレさんのワイナリーはミラノ近郊の山麓地帯にある。無農薬有機栽培は大変手間が掛かるそうで、ブドウの傍には、より香りが強いバラを植えて虫が付いたことをいち早く知るようにしているという。また、畝と畝の間隔を広くし、風通しを良くすることでしっかりと根を張る強いブドウへと成長させている。こうして手間と時間をかけたブドウから醸されて、芳醇な味わいとともにフレッシュな香りをいつまでも保つ上質なワインに仕上がる。

 今回は赤白ワイン四種が用意され、それぞれに相性の良いチーズやトマト、オリーブオイルなどイタリアを代表する食材を使ったおつまみとともに味わった。

 「北海道の人たちに私のワインが喜んでもらえて大変嬉しい」とマリエレさんは笑顔で話した。