北海道写真協会旭川支部の支部長、馬場和美さん(73)の写真展が三浦綾子記念文学館(神楽七ノ八見本林)で行われている。

 馬場さんは元小学校教諭で、中富良野小の校長で定年退職。五年前から旭川に住んでいる。かつて勤務した東山小(富良野市)の同僚が写真を趣味にしていたのが撮影を始めたきっかけ。当時は学校行事を記録したり、授業で使う教材や卒業式で渡すアルバムを作るために写真を撮っていた。

 赴任地は和寒小を振り出しに、東神楽、中富良野、富良野、上川と、大雪山系を眺められる地で教壇に立ってきた。今展では各地で撮りためた山の写真の中から、三浦綾子の小説「泥流地帯」にちなんで十勝岳連峰の四季を描き撮った写真を三十枚ほど展示する。

 馬場さんは和寒町の出身で、小学校は塩狩駅から四㌔ほどの距離にある塩狩小に通った。三浦綾子記念文学館での開催に、「縁を感じるものがある」と話している。

 二十四日(土)まで(月曜休館)。午前九時~午後五時。観覧には文学館の入場料(大人一般五百円)が必要。問い合わせは三浦綾子記念文学館(℡69―2626)へ。