市内にある歴史的建物のひとつ、旧宮北邸(九ノ十一)の内部を見学する会が六月二十二日(日)午前十時から、行われます。旭川の歴史的建物の保存を考える会(会長・川島洋一東海大学名誉教授)の主催。

 旧宮北邸は、木材や雑穀を商って大成し「宮北製材合資会社」を設立・経営するなどした上川の豪商、宮北秀吉氏が一九一五年(大正四年)頃に建てた建物です。

 美瑛軟石を積んだ木骨石造二階建で、ドイツ人による設計とされています。四方向から二段階に勾配を付けた「マンサード屋根」、壁から張り出した「付け柱」など、特徴的な意匠を見ることが出来ます。かつては木造住宅が併設していましたがすでに解体され、石造建築の事務所部分だけが現存しています。現在は旭川市が管理し、市教育委員会が発掘調査の出土品の保管庫として使っています。

 川島会長は「内部には滅多に入れません。ぜひこの機会を逃さず見学を」と呼びかけています。

 見学を希望する人は、氏名、住所(郵便番号も)、電話・ファクス番号、所属を添えて、ファクスまたははがきで、旭川の歴史的建物の保存を考える会(〒078―8234旭川市豊岡四ノ六―六―五 川島方、FAX34―6900)まで申し込んでください。六月九日(月)必着。定員を超えた場合は連絡します。当日は、駐車場がないので、公共の交通機関などを利用してください。