市内在住の伯岡美沙さん(36)が初めての小説「第四世代~存在理由(レーゾン・デートル)~」を文芸社から出版した。

 作品は「ライトノベル」と呼ばれるジャンルで、主に若い世代に人気がある。

 物語は少年二人の出会いから始まり、力を合わせて様々な苦難を乗り越えていくダークファンタジーとして描かれている。

 作品のテーマは「生きる」。作者の伯岡さんは「運命は自ら切り開き、どんな境遇でも生きる希望を持って欲しいというメッセージが読者に伝われば嬉しいです」と話す。

 伯岡さんは小学生の頃から物語を書き始め、本格的に執筆活動を始めたのは二十代半ば。現在は仕事をしながら作品を書き続けている。

 今回初めて自費出版という形で刊行した。費用を抑えるため装丁や本文中のイラストを自らデザイン会社に発注し、刊行にこぎつけた。

 伯岡さんは次回作品を執筆中だ。同じくライトノベルで、今度は冒険ファンタジーとラブストーリーがテーマの物語だという。「若い人だけでなく、幅広い年齢層の方にも読んで頂けたら嬉しいです」と話している。

 四六判、百五十二㌻。千円(税別)。市内の主な書店で販売している。