旭川文学資料館(常磐公園常磐館)で九月二十日(土)まで、「旭川ゆかりの詩人・鈴木政輝展」が開かれている。 鈴木政輝は一九〇五年(明治三十八年)東旭川村生まれ。旧制旭川中学の頃から、旭川新聞に詩が掲載され、自家版小詩集を発行。日大入学後は川端康成や堀辰雄、萩原朔太郎などと交流を持ち、小熊秀雄や今野大力とも詩を通じて親交を深めた。三七年(昭和十二年)に出版した「帝國情緒」には、萩原朔太郎が序文を書いた。四〇年(同十五年)旭川に移り住んでからも、同人誌の「情緒」などに作品を発表する一方、父の後を継ぎ、茶道・華道を教授した。八二年(同五十七年)逝去。

 鈴木の直筆原稿や掲載誌など約四百点が展示されている。 同館の開館時間は、午前十時から午後四時まで。休館日は、日・月曜日と祝祭日。入館は無料。

 問い合わせは、同館内の旭川文学資料友の会(℡22―3310)へ。