生まれ故郷の青森県下北を題材にした一人芝居を約三十年にわたって演じ続けている愚安亭遊佐(ぐあんていゆうざ)の公演「人生一発勝負」が九月二十五日(木)午後六時半から、市民文化会館(七ノ九)小ホールで行われます。

 母・ミキの一生をモデルにしたこの舞台は、父の人生を描いた「百年物語り」、原発に揺れた六ケ所村の猟師たちをモデルにした「こころに海をもつ男」とともに「下北三部作」と呼ばれます。平成十一年度文化庁演劇部門の最優秀賞を受賞しています。

 北海道苫前のニシン場の網元の長女として生まれ、なに不自由なく幼年時代を送ったミキ。十三歳の時、父親を海の事故で亡くし、母親もその後を追うように亡くなってから人生が一転します。叔母を頼って弟と二人、青森にたどり着きます。厳しい境遇を強い意志で切り開き、定置網の親方の女房となって八人の子どもを育て上げた、明治女の一代記です。

 前売りチケットは、二千五百円(当日三千円)、全席自由。

 チケットは、まちなかぶんか小屋(七ノ七)、旭川市民劇場(三ノ八、緑橋ビル一号館二階)、こども冨貴堂(七条買物公園)、市民文化会館売店(七ノ九)、ジュンク堂書店旭川店(一ノ八)で扱っています。問い合わせは、まちなかぶんか小屋(℡23―2801)へ。