ディズニー映画「アナと雪の女王」に登場するお城とそっくりだとして来館者が増えている北海道伝統美術工芸村・雪の美術館(南が丘三)で十日、群馬県と江別市のジュニアオーケストラが一緒に演奏した=写真。

 引率したのは、旭川出身で札幌市在住の音楽家、助乗慎一さん(35)。代表を務める「どさんこ青少年オーケストラ協会」が前日の九日、江別市でジュニアオーケストラのフェスティバルを開催、群馬の子どもたちも参加していた。助乗さんは「せっかく群馬から夏休みに北海道に来たのだから」と、出身地の旭川に招いて旭山動物園などを案内することを計画。さらに「話題の“雪美”での演奏を経験させてあげられないか」と思い付いた。

 助乗さんは道教育大旭川校で音楽を学んでいた時代、雪の美術館で演奏したり、コンサートの手伝いをした思い出があるという。「だめで元々という気持ちで、一週間前に美術館に連絡したところ、快諾して下さったんです」と話す。

 子どもたちはバッハのメヌエット、ドレミの歌、歌劇「カルメン」から行進曲、エーデルワイスなどクラシックや童謡など十曲を演奏。助乗さんは終了後、「子どもたちは、話題の場所で演奏できたこと、また音楽堂の響きの良さに感動していた様子でした」と話していた。