ドキュメンタリー映画「A2―B―C」(二〇一三年/日本)の上映会が三十日(土)、旭川建設労働者福祉センター「サン・アザレア」(六ノ四)で行われます。市民グループ、チーム「今だから」の主催。

 日本在住のアメリカ人映画監督、イアン・トーマス・アッシュは、三・一一原発事故の十一日後、福島へ向かう。そこでは外国人のアッシュに、子どもたちが無邪気に声をかけてくる。次第に「兄弟」と親しみを感じてきた子どもたちに、ある異変が起きていることを知る。甲状腺検査でA2判定を受けた子どもは、二〇一一年には二十八・二%だったのが、翌年には四十三~四十四%に増えている。アッシュは校庭や通学路の除染作業、そして子どもたちを家族のポートレートのように映像に収めてゆく。子どもたちに今、何が起きているのか、それでも私たちは何も起こっていないと見過ごすことができるのか――。

 タイトルの「A2―B―C」は、甲状腺に発生した嚢胞(のうほう)や結節(しこり)の大きさの判定レベルです。「日本だけでなく世界中の人々のために重要な映画」とチェルノブイリ博物館館長が評した作品です。

 上映時間七十一分。上映は①午前十時②午後一時③午後四時④午後七時。①のみ託児あり。別途二百円。申し込みは、こども冨貴堂(℡25―3169)へ。

 前売りチケットは八百円(当日千円)。チケットの購入と問い合わせはこども冨貴堂(七条買物公園)または、きっちんらいる(鷹栖町十六線八号℡87―5046)まで。