旭川市2ノ8℡24―4700

四条買物公園にあったバー「零」が移転して、本格イタリアンのお店として生まれ変わりました。


落ち着いた店内です。まちのど真ん中にかかわらず、こぢんまりした店構えもいい感じ。
店長の黒部貴裕さん(30)は日本ナポリピッツァ協会の会員です。市内では珍しいナポリピッツァ専用の石窯も店内に備えています。という訳で、ピッツァを注文しましょう。
ジュージューと、美味しそうな音を立ててやって来ました。ナポリピッツァで一番メジャーな「マルゲリータ」です。「ピッツァにはナポリ、ローマ、ミラノの三種類ありますが、ナポリが発祥で、『耳』と呼ばれるコルニチョーネがあるのが特徴です」と黒部さん。
中央の薄いところから、まずは「カリッ」と。いい音とともに、バジル、チーズ、トマトとオリーブオイルの香り、うまみがジュワッと口いっぱいに広がります。耳もふっくら弾力があり、噛むほどに小麦が香ります。これが短時間で焼き上げた石窯ならではの味なんですね。小麦は江別の「香麦(こうむぎ)」と国産、イタリア産をブレンドしているそうです。小麦ってこんなに香り高いんですね。
続いてはパスタ。本日は「豚肉と季節の野菜のパスタ」です。こちらもこだわりの手づくり生パスタ。モチモチしながらも滑らか。ソースともよく絡んでいます。小麦は江別産「香麦」と留萌産「ルルロッソ」をブレンドしているとのこと。
「中心街でゆっくり過ごせるイタリアンは意外と少ないんです。イタリアンにも様々な種類がありますが、当店は〝プランツォ〟、長めのお昼ご飯として、楽しんで頂けたら」と黒田さん。
ランチはパスタ、ピザが選べる八百八十円から。午前十一時半から午後二時半(混雑状況により変動あり)。月、火定休。
夜は午後五時半から午後十時まで。月曜定休、火曜日は生地熟成のためピザはお休みしているとのこと。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

「混んでいて、なかなか入れないのよ」との噂を聞いて、行ってみたら、本当に満席。次は絶対に食べるぞ!と、開店と同時に一番乗りしました。
本日のおすすめランチに「苫前産真カスベとルッコラの軽いニンニクオイルソーススパゲッティ」とあります。カスベなんてヌタか煮付けぐらいしか食べたことなかったけど、家でも真似したい美味しさ。
生ハムと柿のサラダも良かった。生ハムはメロンかと思ったけど、こっちの方が好きかも。
自家製パンもモチモチ。食べ放題なんてステキです。次はピザにしようかな。一人でも気軽に行けるのでたびたび行きそうです。