映画「少女は自転車にのって」(サウジアラビア・ドイツ合作、二〇一二年、九十八分)の上映会が十月五日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行なわれます。旭川映画村(多田裕哉代表)の自主上映企画。
舞台は、女性の一人歩きや車の運転を禁じる国、サウジアラビア。十歳のおてんば少女ワジダは友だちの男の子アブダラと自転車競走がしたいのに、お母さんは男の子と遊ぶのも自転車に乗るのもいい顔をしない。ある日、綺麗な自転車を見て、どうしても欲しくなったワジダは手作りのミサンガを売ったり、小さなアルバイトをする。それでも自転車の八百リヤルには程遠い。そんな時、賞金千リヤルを賭けたコーラン(イスラム教の聖典)の暗唱コンテストの開催を知る。ワジダはコーランは苦手だが、迷わず立候補。必死に練習を重ねるが――
映画館の開設が法律で禁じられているサウジアラビア初の長編映画です。また監督のハイファ・アル=マンスールは同国初の女性監督。厳格なイスラム法や慣習の下、前向きに生きる少女ワジダの姿が感動を呼び、各国の映画祭で数々の賞を受賞しています。
上映は①午前十一時②午後一時③午後三時の三回。チケットは前売り千二百円(当日千五百円)。市内の旭川冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店、ホテルカンダ、コープさっぽろ(シーナ、ルミネ東光)、玉光堂旭川店のほか、あさひかわ新聞でも扱っています。問い合わせは旭川映画村(℡23―3623)まで。