髙砂酒造(畠山敏男社長、宮下十七)が十二月二十日、美瑛町美馬牛の山中で、搾りたての原酒をタンクに入れたまま貯蔵する雪囲い作業を行った。

雪の中に埋めた七㌔㍑のタンク二本には、それぞれ北海道産の酒造好適米「吟風(ぎんぷう)」を使った「本醸造酒 雪中貯蔵」と、同じく「彗星(すいせい)」で仕込んだ「 純米酒 雪中貯蔵」の二種類が詰められている。

同社の廣野徹企画部長は「雪の中は零℃からマイナス二℃で、常に安定した温度で酒を熟成させることができます。通常の貯蔵よりもまろやかに仕上がり、雪の中に閉じ込めますから、香りもいっそう深くなるんです」と説明する。

貯蔵した酒は、百日後に掘り出して瓶詰めし、四月から五月にかけて店頭に並ぶ。問い合せは髙砂酒造(TEL23―2251)まで。