「旭川泡盛の会」が十九日、旭川トーヨーホテル(七ノ七)で開かれ、約二百人が泡盛や沖縄料理を楽しんだ。有志でつくる旭川泡盛部(難波俊哉部長)の主催。
最北と最南の中核市である旭川と那覇の交流を生む目的で、昨年から開催している。三回目となる今回は、沖縄の酒蔵八社が来旭、二十二社が出店。沖縄県酒造組合の又吉良秀専務理事、二〇一四年泡盛の女王・稲嶺和佳菜さん(26)も参加した。
稲嶺さんは「『今日の旭川は温かい』とたくさんの方に言われましたが、沖縄は気温二十度だったので、私たちとしては非常に寒いです」と挨拶し、会場を沸かせた。
ステージでは日本最北のエイサー(沖縄の伝統舞踊)の団体、旭川エイサー隊が舞いを披露したほか、泡盛や道産のカニが当たる抽選会なども行なわれた。
 開場から二時間ほどで人気の泡盛は品切れ。ステージで沖縄民謡の演奏家のトニーさんや石川陽子さんが三線や太鼓の演奏を披露すると、来場客らは「イーヤササー」とかけ声を響かせ、沖縄方言で入り乱れて踊る〝カチャーシー〟の状態になって盛り上がった。
またこの日、旭川泡盛部のメンバーと又吉専務理事が市役所を訪れ、西川市長に旭川市の記章を彫った泡盛の酒がめを寄贈した。
又吉専務は同会がきっかけで「食べマルシェ」に沖縄の酒蔵が参加するようになった経緯などを報告。難波部長は「旭川と沖縄間の直行便の実現や、観光交流を盛んにして欲しい」と要望した。