アーサー・ビナードさん 詩人、俳人、随筆家、翻訳家、ラジオのパーソナリティーなど多彩な活動を続けているアーサー・ビナードさんの講演会が四月五日(日)午前十時から、ときわ市民ホール(市内五ノ四)で開かれます。市民グループ、チーム今だからの主催。

 ビナードさんは、旭川ゆかりの詩人の名を冠した小熊秀雄賞の選考委員の一人で、前日の四日午後に高砂台の旅館「扇松園」で行われる第四十八回小熊賞の最終選考会のために来旭します。「せっかく来るんだから、話を聞きたい」という有志が講演会を企画しました。

 一九六七年、米国ミシガン州の生まれ。大学の卒論を書くときに日本語に興味を持ち、一九九〇年に来日。日本語学校の教材だった小熊秀雄の童話「焼かれた魚」を英訳したのをきっかけに、翻訳や詩作を始めました。詩集「釣り上げては」で二〇〇一年の中原中也賞。二〇〇七年、絵本「ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸」で日本絵本賞。ほか著書多数。

 憲法九条を守ろうという市民団体「九条の会」会員で、原発や沖縄の米軍基地辺野古移設に明確に反対を表明するビナードさんは、鋭い言葉の感覚と、よそ者の澄んだ視点から、日本人には見えない、聞こえない、想像できない、日本の本当の姿を私たちに突き付けます。

 「ことばのむこうの現実」と題する今回は、どんな「日本のいま」を見せつけてくれるのでしょう。安倍晋三政権を支持する人に、ぜひ聞いてもらいたい講演会です。

 前売りチケットは八百円(当日千円)、障がい者・大学生は五百円。高校生以下は無料です。チケットは、こども冨貴堂(七条買物公園℡25―3169)、きっちんらいる(鷹栖町十六ノ八℡87―5046)、あさひかわ新聞(八ノ六・℡27―1577)で扱っています。